ごあいさつ
「夢は大きく」
私達には夢があります。その夢は、人生の大きな目標でもあります。 一人の
力では不可能だと思える大きな夢が。
1つは先人が残してくれた、計り知れない貴重な文化財を現代に引きつぎ、
更に次代の人々の心の糧として残してゆくこと。
長岡には、他所にはないすばらしい歴史があります。その歴史的遺産は、
2度の戦禍によって形を変えてきました。しかし、はげしい時代の流れの中
にあっても、耐えしのび、今にその姿をとどめているものがあります。
その1つ機那サフラン酒本舗の「鏝絵の蔵」。世界に類のない美しさと尊厳
を備えています。その蔵を中心に展開される建造物の数々と庭園。
そこには、単に伝統的な技法や工法によって造り出されたものではなく、
そこで作られた機那サフラン酒と重ねてみると、独特の世界を創り出したい
とする、創業者吉澤仁太郎氏の哲学・世界観が残されています。
今に例えれば、イノベーションの思想です。 多くの市民の方々の 大きな夢
は、 この文化財を後世に残すことでした。
今、私達の市民運動が実を結び、その「保存」が決まりました。
この保存という言葉は、更に私達にこれからの新しい責任と課題を 生み出
しました。 この4年間、多くの人々が機那サフラン酒本舗を訪れました。それ
は、長岡から日本全国へ、そして世界の人々の心を魅了しています。
これからも、私達の夢を大きく育て描き続けてゆきたいと思います。
2019年2月