ここは、見過ごす人が多い、必見の場所のひとつです。
なまこ壁の黒色は、たいらなひらがわらの黒です。つまり屋根までの壁の全部が瓦。
160枚ちかい瓦、一枚2から3キロとすると、しごひゃっきろ、相当の重さです。
ところで、なまこ壁は腰の高さというのが 一般的です。
二階建ての土蔵のなまこ壁は、二層、三層に分けるのが通常です。
この西側のなまこ壁は、二階屋根までの壁の全面一層です。
このような なまこ壁は、全国的にも、めずらしいのです。
私は、みたことがありません。
重量的にも凄いですが、幾何学的な美しさも圧巻です。
機那サフラン酒本舗の隠れたカメラスポットのひとつと、密かに思っています。
どうして、この ようにしたか、私は、単に 贅を尽くしたというだけでは
ないように思うのです。
冬期、この西側の壁には偏西風が吹き付け、夜間には凍結する
こともあります。それが翌日の昼には溶けて、もし隙間があれば、
そこから水分が浸み込んでしまいます。そして次の朝には、
その浸透水分が凍って壁を傷めることになりかねません。
それを嫌って、屋根までの壁の全部を、なまこ壁にしたのでは、と考えて
います。
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