ここでは、美しい青色、左官職の棟梁の話をします。
軒下の二頭の龍は、きなサフランしゅ本舗のこてえのなかでも最も細かな鏝の技です。
そして二階のこてえの二羽の鳳凰の美しい色は別格ですね。
まるでキジか孔雀のような、青の尋常ではない、蛍光のような耀きです。
青の宝石ラビスラズリとされていますが、ラビスラズリは4種の鉱物成分の混合ぶつです。
その中で自然こうで蛍光を発するノゼアンという鉱物がよんぶんのいちほど、含まれています。
きなサフランしゅ本舗の鳳凰には、このノゼアンを多く含んでいるラビスラズリをもとにした
顔料を 使用しているのではと、想像しています。
軒下左端には、「左伊」という文字が見えます。
「左伊」は、鏝絵を製作はした、左官の棟梁の伊吉のサインです。
当主が、みずから見込んで、しろうとから育てて芸術家になった伊吉に、
「自分のほかの仕事は 受けてはならん。代わりに署名を許す」と告げたとのこと。
芸術家を独占するなんて、最高の贅沢です。
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